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経験による勘、そしてセンス

2020年01月10日

一昨日は強い南風が吹いていた。ふじなみの椎茸栽培は、一年中栽培できるハウス栽培だが、どうしても天候に左右される。
風の強さとか、気温とか、湿度とか、
すべての天候の条件が同じという日はない。
マニュアル通りに栽培しているが、
天候によって、たくさん椎茸が出たり、あまり出なかったりするし、形の良い椎茸になったり、形が良くない椎茸になったりもする。
予想通りにいかなくてと悔しがる場合もあるし、
予想以上に良かった喜ぶこともある。今回の南風はふじなみの椎茸を大量発生させた。

 

天候に左右されることは様々な仕事であると思う。
特に、農作物を栽培している場合には、
どんなに対策や準備をしたとしても、
予想以上のことや予想しなかったことが起こると
今までやってきたことが台無しになってしまうことがある。まだ記憶に新しい、長野県の千曲川の氾濫により、リンゴ農園が壊滅的な被害を受けたのも予想外の天候によるものだろう。
台風のような強い風が吹いたらどうするのか。
大雪が降ったり、マイナスの気温が続いたらどうするのか。
ふじなみのハウスは、横幅や奥行き、高さが様々だ。
また、暖房機や冷房機の性能もそれぞれ違う。
椎茸が出てくるもとになる培地の育つ環境もそれぞれ違う。
すべて同じな条件が揃うようなことはない。

 

この揃わない条件でどうやって安定させて椎茸を栽培するかというと、
栽培を担当する人の勘に頼るという方法である。
今の時代、勘に頼る仕事は、良く思われない。
しかし、すべて同じような条件が揃うことのないことをマニュアル化して、
すべてを想定内のマニュアル通りに栽培する
というようなことは、やはり難しい。

 

そういうことよりは、経験による勘や
栽培する人のセンスを頼りにする
椎茸栽培の方法のほうが現実的であるようだ。
「勘」や「センス」を活かして、
椎茸栽培を成長させようとするほうが、面白いとも言える。

 

このことは椎茸栽培だけじゃなくて、他の仕事やスポーツでも言えますね。

野球でもセオリー通りの展開より、予想外の展開や

センスあふれるプレーの方が見ていて面白いし、特に打球を追う守備の一歩目は経験による勘が大きく影響しますね。

また、野球の話になってしまった・・・